update2011.2.22深夜(30日目ラスト) 
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最終回「all along the watchtower」について

こんにちは。とても良かったよ。

冬は太りやすいと言いますがいかがですか。僕はこたつが好きなのですが、何年か使用を控えていました。何故なら、やつは一度入ると人のやる気を吸い取ってしまうからです。その効用はまるで阿片の様。でも、今年は出してしまいました。やっぱりこたついいですわ。そのおかげがどうかわかりませんが、若干太った様な気がします。なのでちょっと走ってきます。

はあはあ。戻りました。

ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」という長い長い小説があります。20世紀の名作と言われていますが、これはたった1日のお話です。一人の人間の「意識の流れ」をとりとめもなく記述して、かなり実験的な文体も用いられてるそうです。そうです。僕は、途中で読むのを断念してしまいましたので詳しいことはわかりません。

でも、この30回は、僕にとってのユリシーズ的なものです。その時の気分とか意識、指先の向く方向でぱたぱたと書いていきました。そういう意味では大した労力ではなかったです。こんなもんで良かったら10000000回でも書けます。書かないけどな。

今回最終回と言うことで、初めて過去書いたものを読み返してみました。内容、及び事実誤認に関しては全て僕の責任で、誤字脱字、改行、段落の間違いはエディターの責任です。まとめて申し訳ないです。ちっす。

その間風邪などをひかなかったのもラッキーでした。正直、疲れてふらふらの時もありましたし、締め切りに間に合わなかった事もありエディターに迷惑をおかけしたこともありました。ちっす。

繰り返しやネタばれになるかもしれませんが、これを書くにあたり決めていた事があります。それは、「時事ネタを書かないこと」「テーマについて調べないこと」「思いつきで書くこと」「熟考しないこと」「同級生の名前は出さないこと」「下ネタはできるだけ避けること」などです。若干破られてますね、読み返すと。

最終回なのでぶっちゃけますが、僕には、みなさん、というか複数人に語りかける言葉が何もありません。それが、元高校の同級生であっても。そこが、この連載(?)の一番のネックでした。よくエディターからもBBSに何か書き込め的な脅し、脅迫、詐欺、セクハラ的な事を受けた事もありましたが、いざ書こうと思っても、何一つ思い浮かびませんでした。それは、もはや我々に共通の価値観なんて存在しないからです。もちろん、一対一なら誰とだって話す事はあります。多分、山ほど。つまり、「あなた」と話したい事はあってもあなた達に話すべき事は何もないのです。ひどくおこがましく感じてしまうのです。それでも、こうやって続けることができたのは、持ち前の睾丸、もとい厚顔無知さと開き直りでした。

そんなバッちゃんでしたが、たまに書き足りないという思いが・・・というか毎回といってよいほどそんな思いが湧いてくるのは新たな自己発見でした。それだけでも、僕にとっては意義があったと思います。テンキュー。

本当はもっと前に、「僕らの世代」っていうテーマで、書きたかったのですが、年代的に中間管理職の方も多いと思います。それに僕が考えるに、僕らはちょうどアナログとデジタルのはざまの世代だと思います。あらかじめデジタルで育った世代と、そんなのしゃらくせえと思われている世代の橋渡し的な側面もあって、何かとぶじゅぶじゅな仕事とか多くありませんか?ビー玉や缶蹴りや釘抜かしやお手玉やぺろっと舐めると「アタリ」とか「スカ」と書かれたくじのあるワイルドな駄菓子屋も知ってるし、ファミコンから始まるゲーム世代にも被ってます。だから、多分両方の気持ちがわかります。重要でとても疲れる仕事です。

しかも、今のこの国は散々です。この世界は悲惨に満ちています。無理にとは言いませんが、出来る限り出会った人に優しくしてあげて下さい。そして、その10倍自分に優しくしてやって下さい。そんなに頑張らないで下さい。こんな世界で今生きているだけで大したもんなんですから。

これを書き終えて送った後、また言い足りなかった事が出てくると思いますが、そろそろ〆ます。テーマを送ってくれた田村サム男(仮名)を初め、何人かのサポートしてくれた人に巨大かつ不気味なハグを送ります!ぎゅっ。

それからエディターね。寒い日も、眠い日も、ちんちんの先に何だか違和感のある日も待っていてくれてありがとう。

もう、ここで会う事はないですが、みなさんが青い鳥を見つける事が出来るように祈っています。

そろそろ、見張り塔に帰る時間になりました。刹那を切り取った連載なので前にも言った様に48時間後には全て削除されます。エディターよろしく。

また、街で僕を見かけたら気軽に声をかけて下さい。でも、訳ありそうな女性と歩いている時はそっとしておいてくださいね。よろしく。

Music モーツアルト ピアノソナタ全集  リリー・クラウス
 
 
update2011.2.21深夜(29日目) 
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第29回「アトムの子」について

こんにちは。本当にいいんだね。

えー、今回は最終回イブになります。毎日、大体同じ位の時間に書いてきましたが、こうやって29回続くと完全に日課になってきます。渋々書き始めたのは事実ですが、何回かはもう少し書きたいと思った事がありました。昨日なんて、山登りに例えれば、麓の最寄りの駅に到着、位の所で終わってしまいました。残念です。優秀なエディターによる字数制限などは特に指示されていないのですが、何となくこれ位の字数に統一してしまって、それを何故だか守っています。原稿用紙で言うとスペース込みで4〜5枚です。

これを書き上げると、自転車に乗ってエディターの自宅に届けます。時刻は真夜中。エディターは不機嫌そうにそれを受け取り、ありとあらゆる罵詈雑言と飲みかけのバーボンをを僕に浴びせます。ほんのり濡れた身体を温めるために自転車を漕ぎ、帰途に着きます。これは結構くせになりますので、やりたいなと思った人にはお勧めです。

でも、一昨日でしたでしょうか、インターネットというものがあって、自転車で届けなくても添付して送れるって言うじゃないですか。もう少し早く気付けば、バーボン臭のするパジャマを着る事もなかったのに、と悔やまれます。便利ですね、インターネット。

こうやって文明は日々進化しています。1985年には想像すらできなかった事です。しかし、昨今よくされる議論はその進化が我々を幸福にしたのか、というものです。

僕がよく自慢げに言うのは、子供の頃いかにビー玉が上手かったかという事と、徳川家康も為し得なかった、夏にクーラーをつけて快適に過ごすという事をやってのけたエピソードです。だって、考えてもみて下さい。全国統一を成し遂げた家康でさえ、夏には「あっちぃなー」と何の手だても無かったんですよ。それを市井の人間である僕がクーラーで夏を快適に過ごす事ができるんです。家康でさえ為し得なかった事をボタン一個押すだけで。

でも、携帯電話が普及した頃、僕はとても嫌な感じがしました。確かに便利だとは思いましたが、「ここに自分が居ることを誰も知らない」っていう快楽が根こそぎ持っていかれるんじゃないかと不安に感じたのを今思い出しました。もうすっかり慣れましたが。しかし、連絡がつかない事がこんなに仰々しい悪と見なされる風潮は携帯以前はなかったですよね。

また、ロマンティック関係では、相手の連絡を祈る様に待つ敬虔で神聖で永遠とも思われる時間が無くなりました。そして、倫理に反する行為が飛躍的にやりやすくなりました。これは良いことです。また定刻にのっぴきならない事情で待ち合わせ場所に行けなくなった時の冷や汗もかかなくなって久しいです。そもそも、待ち合わせ場所も集合時間もアバウトになってきました。

僕は時々、ツール、いわゆる利便性を高める道具が追い立てて来る様な圧迫感を感じる事があります。またも理由は省きますが、利便性とはすべからく「時間の短縮」です。でも、自分の生活に時間の余裕ができたなんて思いません。むしろ逆です。何でこうなったんでしょうか。結局、利便性のうえに利便性を乗っけて作業をビルドアップしている以上、ゆとりなんて無理なんでしょうね。

また、家康の頃の話ですが、当時東京=長崎間の移動は1ヶ月位かかったらしいです。何故なら歩きだから。今は飛行機で2時間です。当時の人が少しだけうらやましいです。

Music インクレディブル・ジャズ・ギター   ウェス・モンゴメリー
 
 
update2011.2.20深夜(28日目) 
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第28回  「宗教」について

こんにちは。じゃあ、出ようか。

今日のテーマはレマン湖のスイス側のほとりにお住まいのPN「ふえるわかめちゃん」さんから頂きました。どうもありがとう。

本日のテーマは書こうと思えば、700Pでも収まりきれないでしょう。よって、早速テーマへGO!

宗教は麻薬だと言ったのはカール・マルクスだったでしょうか。どういう意味合いでそういったのかは憶えていません。

で、このテーマは、とてもデリケートな問題なのですべての人に対しての言葉では無い、と言うことをまずご理解下さい。

僕は宗教が好きです。って言うとおかしな響きがしますが、あらゆる宗教に対して、ある種の敬意を持っています。ある時期、確か20代の中頃でしょうか、かなり熱心に宗教の本や資料を読みあさり、それについて深く深く考えました。

わかりやすく言うと比較宗教学とか宗教学になります。その少し後に、オウム事件が起こり、宗教という言葉自体が、まるで蛇蝎の如く語られる事に腹を立てました。もちろん、オウムと一緒にするなという事もありますが、そのオウムの教えでさえ、ある部分で個人的には敬意を払っています。
何故なら、オウムの教えを信仰して、救われた人がいたのであれば、それは一つの宗教として成立するからです。社会的な罪があるなら当然罰を受けて貰います。でも、罪と宗教は別だと考えます。
あれは確かチベットの流れを汲んだ宗教だったと思いますが、「チベット死者の書」は僕の読んだ宗教関連の本でも、ベスト級の一冊です。

とは言えその後、僕は宗教を客観視することにかなりの力を費やすことになります。それは、それだけ魅了されるところが多かったからです。あくまで思想や哲学として理解したいと思っていたのですが、何だか離れがたい衝動に何度も駆られました。その衝動とは、今考えると、救われたいとか悟りをひらきたいという言葉になるのでしょう。ただ、ひとつだけわかったことは、誤解を恐れず言うと、それを盲信しないと救われもしないし、悟りもひらけないということでした。

主に、仏教と基督教、他にはユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教などですが、これが実に複雑に枝分かれしています。何々教何とか派とか。もうこれ以上個人的宗教研究の論旨は止めますね。キリがないので。

僕が思っている宗教観は、まず信仰を否定しないということです。脈々と現代まで受け継がれたものを簡単に論破しようなんておこがましいし、出来るわけがないです。

第2に、先ほど僕は宗教を哲学的にアプローチすると書きましたが、それは大きな間違えでした。何度でも言いますけど個人的に、ですよ。それらは、似て非なるものであり、対極ですらあります。乱暴に言うと、哲学は死まで、宗教は死と死以降が前提です。

第3に自身が、救われたり、悟ったと感じた時、そこに宗教は存在しています。それが仏典であっても、聖書であっても、コーランであっても、綺麗な花であっても、鰯の頭であっても、です。

もう最後にしますが、宗教とは思想ではありません。プロパガンダとして利用するのは、宗教のもはや彼岸です。聖書に手を置き、開戦を宣言する国がありますが、冒涜以外の何ものでもありません。未だに続く聖戦と呼ばれる殺戮は、人間がやってることです。

外国にぷらっと行って、安宿なんかに泊まるとロビーに薄汚いやつらが集まって、何だかんだと話をします。その時に必ず、おまえの宗教は何だ?と聞かれます。ない、というと寄ってたかって罵倒されます。じゃあ、おまえのアイデンティティーはどこにあるんだ!と。それ以来、彼らが知らないであろう宗教を口にします。無宗教の人がこんなに多い国は日本だけではないでしょうか。だからよく、宗教を信じてる奴は人間的に弱い、とか全くとんちんかんな事が言われるのでしょうね。そのくせ朝のテレビの星占い見て落ち込んだりして。

それよりも心配なのは、ニューエイジとかスピリチュアルとかの思想と輪廻が結びつくことです。字数尽きましたので説明なしですが、これは、かなり怖いです。

みんな知ってると思うけど、まともな宗教は多額の寄付を要求したり、壺を買わせたりしないからね。それから、おばあちゃんの知恵袋とおじいちゃんの玉袋はありがたいものなのでたまには合掌してね。玉だけに、たまには。

Music J.Sバッハ  マタイ受難曲  ウィーン国立劇場管弦楽団
 
 
update2011.2.19深夜(27日目) 
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第27回「女子はあまり読まないだろうけど良い漫画なので読んで下さい」について

こんにちは。これあげる、はい。

今日のテーマは南アフリカ第九地区にお住まいのPN「海老沢」さんから頂きました。どうもありがとう。

最初に言っておくと、僕はいわゆる漫画大好きって人ではないです。ドラゴンボールも北斗の拳もスラムダンクもバカボンドもジョジョの何とかもワンピースも読んだ事がありません。現在、購入している漫画雑誌も0です。そこを踏まえて読んでね。

今でも傑作の誉れ高いデビルマンを読んだことのある人は多いと思います。永井豪の漫画です。全五巻でありながら、人類創世からの歴史を累々と描いています。それから、寄生獣全十巻。これは、女の子は読んだことないかもしれませんが、人間の存在と尊厳の意味性について考えざろう得ないとても良く描かれた漫画です。是非一家に1セット蔵書願います。で、ガラスの仮面の横に置いて下さい。

何故これらの漫画を紹介したかというと、今の漫画業界のちょっとしたやり切れなさを書きたかったからです。上記のそれは、時代と作者の強い意志によって、最終回を迎えました。だから、良くも悪くも作者にとって余計な箇所がないのです。

今、漫画界は不況のため、人気が出れば出る程、連載を長びかせる構造になっています。編集者が、当初予定していた話で終わらせてくれません。そのため、内容が水増しされ、冗長され、結果よくわからないものになってしまいます。何というジレンマ。

最近では、モテキという漫画がきっちり4巻で終わりました。ドラマ化もされたので人気もあったんだろうし、水増しもしやすい感じのストーリーにもかかわらずきっちりと。これは潔いです。しかも実際面白かったし。

前にも映画の項で触れた20性器少年でしたっけ?これも7巻位で終われば、傑作になったかもしれませんが、現実は20巻を越えていて同じ様な話が何度かループします。この作者は割に好きなのでもったいないなあと思いつつも、資本主義経済ではしょうがない事なのかなと、ふんわり納得したりも致します。が、今何と言っても資本が少なくて済む表現媒体として、漫画が一番効率的だと僕自身考えているので、作品主義を貫いて欲しいと切に思います。実際、才能のある人達が漫画に流れて行ってるとしみじみ感じます。モーツアルトが1940年代に生まれてたら、ビートルズみたいな音楽をやっただろうという仮説がありますが、チャップリンや黒澤明や溝口健二あたりが今若い世代だったら、きっと漫画家になっていたであろうと考えるのは僕以外にも2,3人はいるでしょう。何と言ってもてっとり早いもん。

あとは、黄昏流星群とか、(個人的には人間交差点の方が好きだけど)短編という手があります。ドラえもんとかも一応短編か。

僕が今一番好きな漫画家は稲中でおなじみの古谷実の稲中以降の作品です。この人は、推測ですが、稲中で大金持ちになって、もうお金はいらないから好きに書かせて貰うという意志がびしびし伝わってきます。シガテラ、わにとかげぎす、ヒメアノ〜ル、ヒミズに共通するどっちに転ぶかわからない不安定な日常は、リアルで今日性があって、この人にしか書けない世界になっていますが、結構ヘビィです。読み手を選ぶでしょう。花沢健吾も好きです。今、ゾンビ物描いてますね。

最後に、少女漫画はほとんど読んだことはありませんが、桜沢エリカと岡崎京子は好きでした。。。

さあ、闇金ウシジマ君でも読むかなあ。っていうかこの構造は漫画業界だけの話ではなかったですね。

Music ケイト・ブッシュ  天使と小悪魔
 
 
update2011.2.18深夜(26日目) 
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第26回「股旅」について

こんにちは。もう一軒いきますか。

えっと、今日は何を書きましょうか。考えても上手く思いつかないまま、書き始めています。サイバーエコロジーの敵。タイトルも後回し。

僕の場合やっぱりそれなりの、儚げであったとしても「集中」しないと書けません。タンポポの綿毛の様に微細な僕の集中力も今日はちょっと尽きかけているみたいです。
これに取りかかるほんの少し前まで、「集中」を要する作業をしてたせいでしょうか。通常、こんな場合は、外をぶらりと歩きます。
木々の音や家の中とは違う空気の濃度などを確かめて、徒然なるままに浮かんでは消える概念に身をたゆたわすのです。5分の時もあれば、小1時間の時もあります。が、今日はそんな時間もないので、しょうがなく書き始めているのでした。

そういえば子供の頃から、歩くのが好きおましたなあ。思い起こせば、昭和48年位からでしょうか。知らない通りを歩いて迷子になったり。子供の頃って、「あの角を曲がると知らない街」というテリトリーがはっきりしていたような気がします。ここまでは絶対わかるけど、一つ角を曲がると異世界に迷い込んだ様な強い不安感に襲われたものです。毎日、角一つをクリアしてテリトリーを広げていくとても作業は楽しかったです。今の子供達はそれをRPGでやっているのでしょうか。

その後、10歳位になると方向感覚が養われてきて、知らない街でもがんがん歩くようになりました。帰り道は、「大体あっち」というのがわかってきたからでしょう。

でも、それが目的的になるとてんでダメになります。山登りとか、マラソンとか。ただただ、無目的に歩くのです。ゆっくりと移り変わる風景やら何の特徴もない家屋などをトトロの様な目で眺めていたものでした。

大人になってからもそうやって、日常に退屈し、ふらっと一人で旅に出ていました。というと格好よさげですが、実際は全く違います。それ用の大きなバッグを持って、来た電車に乗ります。何度も乗り換えます。「ここ何県?」みたいな所で車掌さんに揺り起こされ、終電も終わり、宿の無い街で、しょうがないから公園で寝てたら通報されたり。ある街では、「あなたはどこから来たの?」と聞いたことのない方言で話しかけられて、食事をご馳走になったり。ある都市では「兄ちゃん、OOOあるよ」と悪い薬物を売りつけられそうになったり。

ここには書けない様な事もあったりするのですがやっぱり帰省する時に、鈍行電車で各地をふらふらしながら帰ったら11日かかったってのがとても楽しかった一人旅の思い出の一つです。内容も濃かったですが省略。

でも、二人で歩くのも良いものです。僕の昔の色んな知人は、半ば強引に歩かされていました。歩きながら話をするのは大好きです。今でも。


Music ジギー・スターダスト  デビッド・ボウイ
 
 
update2011.2.17深夜(25日目) 
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第25回「セクシー」について

こんにちは。そろそろしめますか。

高校生の時、N先生という国語の先生がいて。今日お茶をたてながらエピソード1を思い出しましたのでまず書きますね。忘れないうちに。

今考えるとあの先生はとってもシュールでいと面白き事をおっしゃってた様な気がするのですが、その頃の小生ときたら、わびさびなんぞはちっともわきまえてない小便垂れの小僧でございましたので当然そんなこたあわかる訳もなく。
授業といへば空想に耽り、嗚呼コーラが飲みたい、ファンタでもよかろうとつらつら居眠りをする生徒でありました。

そんな折、N先生が言い出した事は、突然黒板に急須の絵を描き、茶の注ぎ口から下方底辺へ至る曲線を何度もなぞり、「急須のここのカーブがね、非常にエロティックなんですよ」と宣い始め、度肝を抜かれた小生でありました。
今なら、わかりますよ先生。非常にエロティックですよ確かに。でも、エロ白帯の高校生諸君に向かってそんな事を言っても誰もわからないですよ。というエピソード1でした。2はありません。

「貴君の薦める本や活動写真はいかんせん後味が悪くていけねえ。何だかとても胃もたれた感じになるってもんだ」とある友人から言われた事がある。しかも何人かに。さういへばさうで、青春のぬけた青空のやうなもんを見せつけられても阿藤海よろしく「なんだかなー」以外の返答思い浮かばず。
そんな時は自戒の念も込めて「存在の耐えられない重さ」なぞ見直して観る。だから否なのだが。

なので、胃もたれたくない人は先のベスト10観ないように。ロッキーはもたれないですよ。つうか、みんな観てるだろうけど。

ここまでの文章インスパイアード バイ江戸川乱歩と古今亭志ん生でお送りしました。御免なすって。

そんなこんなで25回を迎え、残すところ後5回になってしまいました。時の経つのは早いもので、連載を始めた時に生まれた赤子はもう生後1ヶ月になろうとしております。片腹痛し。なにしろ異常な程の無内容さでお送りしているので、サイバー空間とは言え申し訳なく思い、晴れて約束の30回を果たした暁には、エディーマーフィーに敬意を表して48時間以内に全部削除しますのでお許し下さい。エディターよろしく。

セクシーって言うと、やっぱ急須ですか。
まあ、あんまり躰の部位とか仕草みたいなのを言い出すとキリがないし、個人でもずいぶん違うものだし他の言い方で。
僕が思うには、時々見せる隙みたいなところがいいですね。セクシー学会長崎支部ではそれを「一瞬の無防備の法則」と呼んでます。この感じがうまく伝わると良いのですが。

同性でいうと福山雅治なんか良いですね。同性愛の気はないですが、彼に迫られたら断れないかも、です。きもっ。

Music 斉藤和義  アー・ユー・レディ?
 
 
update2011.2.16深夜(24日目) 
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第24回「ザ・ベストテンpart4」について

こんにちは。じゃあ、ピスタチオで。

4って。10本を4って。いかに無計画な人間かと言うことを晒した様でちょっぴり自分で自分をビンタです。全員一列に並べ!動くなよ、鼓膜にいくぞ。びたーん。

みなさんよく眠れてますか。まあ、だいたい寝不足の方が多いと思われますがどうでしょか。
僕もだいたい寝不足です。

睡眠は、個人差が非常に大きいと言われてますが、自分の適切な睡眠時間って把握されてるでしょうか。真偽の程はともかく、ナポレオンは3時間で十分だったし、アインシュタインは12時間寝てたという話があります。

普通はこの間ですよね。そうじゃなければあなたちょっと異常です。後は、年と共にあんまり寝られなくなってくるという話を良く聞きますが、どうですか。早朝目覚めて新聞も読み尽くして盆栽とかいじってますか。

最近、ちょっと寝不足が続いてた時期があって、3日で8時間しか寝ていませんでした。
次の日は夕方まで用もなかったので、久しぶりに起きるまで寝ていようと思いました。
通常僕は寝不足ですが、できれば8時間、無理を言えば9時間、ダメなら10時間、さもすれば11時間寝たいタイプです。
で、次の日、やりましたよ14時間。起きたら14時間。やっぱり人間あきらめたらダメっすね。やり遂げましたよ14時間。

と、サイバー空間とはいえ、ここまでひどい駄話の贅を尽くすと何だか後ろめたいです。エコ的に問題はないのでしょうか。

今日こそ最後です。ザ・ベストテン。

息もできない
韓国映画も1本入れようかと思い、「殺人の追憶」「シークレット・サンシャイン」「母なる証明」と3秒程迷った末、これにしました。
実は、「殺人の追憶」を観るまで僕は韓国映画をなめてました。すいません。で、この4本はほとんど同列です。ここでも結構言った様な気がしますが、コミュニケーションの不在、どう人と関わったら良いのかわからない男が主人公です。
それはある事件によってその能力を切断されてしまうのですが、自分も含め、多かれ少なかれ、みんなが持つ問題だし、同時に普遍性のあるテーマだと思います。

最近観た似たテーマの「ソーシャル・ネットワーク」は多分アスペルガー症候群だと思いますが、「息もできない」の方は心の傷が原因で、やってることは人をめちゃくちゃに、それも肉体的に傷つける健常で野蛮な人です。
暴力的な映画ですが、作品を通して貫かれる冷淡で優しいリズムがあります。日本も、よく知らないですが、あれなんですか20性器少年でしたっけ?あんなん作るお金(40億!)があるんだったら、もう少しマシなの作れよな!シバラマー(シバロマーとも聞こえる)。

ミュンヘン
人はあらかじめ壊れているという説もありますが、これはまさにその課程を描いてます。
スピルバーグから1本入れようと思い、これにしました。

ゴッドファーザー以外は前に選んだそれと被らないようにしました。それからなるべく最近のものを選びました。あれも入れたかったなーというのもありますが、とりあえず今回はこんなもんでよろしく。でも、善き人のためのソナタとか入れたかったなー。

前回のアイドルは大江健三郎でした。彼は、その後ノーベル賞を取りましたね。

Music The shape of jazz to come オーネット・コールマン
 
 
update2011.2.15深夜(23日目) 
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第23回「ザ・ベストテンpart3」について

こんにちは。  ぼくはソルティードッグで。

ぺっちゃらくっちゃら思いついた事をなーんのフィルターも通さずに書いてごめんなさい。本当は、これ一回で終わるつもりだったんですけど3回目に突入です。
なるべく今日終わるつもりです。どうぞよろしく。後、4本ですね。

前にも少し触れたと思いますが、僕の好きなミュージシャンにレオン・ラッセルという方がおられます。もうね、ロックミュージシャンの中では5本の指に入る位好きです。「ソングフォーユー」におけるピアノの戦慄すら憶える美しさと、あのしゃがれた声の妙ははっきり言ってずるいです。

もっとわかりにくい例えかもしれませんが、「ワルツ・フォー・デビィ」におけるビル・エバンスの狂気的な、肌を切られる様な演奏が自分の中ではイメージが被ります。まあ、かたやスワンプ・ロック、かたやモダンジャズの人ですけど。

何十年か前に、彼のライブに行きました。お若い頃から仙人的風貌だったのですが、そのままでした。その帰りしな、連れと裏通りを歩いて駅へ向かっていたのですが、ちょうどこじんまりとしたホテルの前を通りかかった時、1台のバンが目の前に止まりました。

そこからレオンが降りて来たのです。僕と連れは興奮を抑えきれず、拙い英語で話しかけ握手して貰いました。サーポートミュージシャン全員とも握手して貰いました。自慢じゃないですが、僕のアイドルは数多かれど、触れたことのある人は2人しかいません。

もう一人は、もう20年位前になるでしょうか。仕事で、駅からかなり遠い道のりを歩いていた時です。もう15分位歩いて、人通りもほとんどなくなってきました。閑静な住宅街です。歩道は人が2人何とか通れるほどの広さしかありません。そこで、前から歩いてきた男の人とすれ違う時、肩が少し触れました。互いに会釈をして通り過ぎたのですが、3歩ほど行ったところで「あ」と思いました。誰だったと思いますか。答えは明日です。当時の僕のアイドルと言うのがヒントです。って絶対わからないと思いますが。

さあ、そんな訳でちゃっちゃと済ませてしまいますね。

パルプフィクション
これはもう、僕らの世代の映画です。ストーリーと言うよりも今までの色んな映画のオマージュで成り立っています。その後、多くのタランティーノフォロワーが出てきました。過去のものを素材として使う技法ということであればヒップホップ音楽とも通じると思います。まさに僕らの世代の映画作家です。後の「キルビル」では、日本人でもほとんど知らない「修羅雪姫」という梶芽衣子主演の映画をオマージュしてました。なんておたくな奴。この年のアカデミー賞は「フォレストガンプ」だったと思いますが、どう考えてもこっちだろ。

生きる
邦画も1本位入れようと思って黒澤明のこれを選んでみました。これは、余命宣告された主人公が流されるままに生きてきたこれまでの人生を取り戻そうとするお話、とかいうと何だか暗重そうですが、そこは黒澤明、きっちり面白いです。ラストに、主人公に感化された同僚達が、俺もそうやって生きるぞーっと感涙するのですが・・・というところが黒澤の人間観なのでしょうか。

やばい。続く。あと2本ですね。

Music カーティス   カーティス・メイフィールド
    キャピトルズ  ダンス・ザ・クール・ジャーク
 

 
update2011.2.14深夜(22日目) 
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第22回「ザ・ベスト10part2」について

こんにちは。けっこううまいですね。なんていう料理ですか。

オーディオマニアって言うのは、本当にお金がかかるらしいです。彼らに1億円渡してもぺろっと使ってまーだ不満を言います。

以前オーディオの専門家からお話を聞いた事があります。例えば、五千円のCDラジカセと五万円のコンポを比べると値段通り10倍音が良くなるけど、これが五十万円のシステムコンポにしても五万円の10倍にはならないと言う事でした。

まあ、せいぜい2割増し位だと。その上はいわんやをやです。マニアの方々は、家庭内の電圧を安定させるためだけに数百万円使ってみたり、の世界です。

そんな遠い国の話はともかく、うちのコンポを買う時、とても親切な店員さんに当たって、「もし良かったらお客様のお好きなCDをお持ちになって、後日にでも試聴してお決めになって下さい」と言って下さいました。
とても親切ですよね。
で、チェックに相応しいと思われるモーツアルトの協奏曲、スティーリーダンのガウチョ、小沢健二のエクレクティック、ノラ・ジョーンズのファースト、坂本龍一のスウィート・リベンジなんかを持って行くと、その店員さんは「こういう感じでしたらお薦めがありますよ」と言ってあるコンポの前へ連れて行ってくれました。

別に回し者ではありませんが、とても暖かみと奥行きのある音がしました。マニアじゃない僕が聴いてもわかる位です。それは、ビクターのウッドコーンというシリーズのコンポで、普通は厚紙で出来ているスピーカー部が木でできています。

ドラムンベースの利いたテクノとか、出力的に交響曲はきついですが大方カバーできています。ノラ・ジョーンズなんかは特に良い感じです。予算は少しオーバーしましたが、ガムを半分にして食べたりして節約して買いました。
今もそれです。「題名は知らないけど良い歌」とかもきっと良く鳴る事でしょう。

また、ぺちゃらくっちゃらと駄話が長いわ。今日は昨日の続きです。

バットマン  ダークナイト

これにするか「ノーカントリー」にするか迷ったのですが、制作予算の桁が違い派手ですのでこちらを選びました。少し乱暴ですが、僕はダークナイトとノーカントリーは同じ話だと思っています。特に悪役のあり方が、絶対悪として描かれているところです。悪のための悪なので、改心する余地がないんですね。もっと端的に言うと人間VS悪魔の話です。
渡辺淳一じゃない方の(ミルトンだっけ?忘れた)「失楽園」やニーチェの「善悪の彼岸」を彷彿とさせつつ、とても面白くポップに仕上がってます。
ただ、この映画を面白いとか言うと人間みられそうで怖いですが。

ロッキー
「去年マリエンバートで」「自転車泥棒」などと迷いましたが、やっぱ男は焼酎飲みながらロッキー!と言うことで。世界中でこのテーマ曲を聞いて燃えない野郎どもがいるのだろうか。いやいまい。

字数尽きまたも続く。


Music コーネリアス  ポイント
 
 
update2011.2.13深夜(21日目) 
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第21回「ザ・ベスト10」について

こんにちは。その帽子どうやってかぶるんですか?

映画好きにとって今まで観た全部の映画のベスト10を指し示せこの黒板に、と言われたらとても困ってしまいます。
それは、何千本も観た中から選ぶのは面倒くさいから、ではなく、一種の人格表明であるからだと思います。

つまり「わたしという人間はこういうファクターまたはエレメンツで出来上がってる人間です」という核の部分が透けてみえてしまう気がするからでしょう。
例えるなら、「そこのおまえ!すぐにパンツ脱いで!上に着てるスカジャンはそのまま着てろ!靴下もそのままでいいや。で、土佐商会跡から大丸を左に曲がって中通りを通って諏訪神社までゴー!」と空手部の先輩から命令されたみたいな感じでしょうか。

それを今日はやりましょう。土佐商会じゃない方です。よく言うじゃないですか、旅の恥はかき捨てって。まあ、旅はしてないですけど。


ただ、これは別に熟考した訳ではないので、明日にはまた違ってたりします。よく言うじゃないですか、明日は明日の風が吹くって。まあ、風も今吹いてないですけど。

前に、ちょっとした仕事のアンケートで選んだ事があるんですが、すっかり忘れてしまったので改めて考えてみます。


ゴッドファーザー1&2
これはもう僕の定番です。上記のアンケートでも選びました。映画の要素が全部詰まっているし、相反する理想を同時にすすめるが故に生じた現実的な矛盾と乖離、人がたえず直面する欲望と一体化し頑丈に屹立した悲劇の調和が見事です。なんてね。ただただ面白いです。「オイディプス王」の影響下にある作品は数知れずですが、これはその最たるものだと思います。

アニーホール
ウディ・アレンのコメディはたくさんあるけど、あえてベタなこれを選んでみました。最近、「500日のサマー」を観て大変エキサイトしました。これは、アニーホールの何というか映画的文法を取り入れてます。2000年代のアニーホールというところでしょうか。

シャイニング
よく良い映画は、どこで一時停止しても絵はがきの様に美しいと言われますが、キューブリックはそんな映画作家だと思います。普通は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「博士の異常な愛情」あたりを選ぶのでしょが、僕はこれが一番好きです。何故だか。

この映画は曰わく付きのホテルが舞台ですが、原作者のスティーブン・キングとキューブリックの間にもあったようで。原作を読むと、確かに作者としては怒るわなあと思います。でも、個人的には映画の方が想像力を使う分、楽しいです。

内容は楽しくないけどな。あの子供が三輪車でぐるぐる回るところはどうやって撮ったのでしょうか。良くできた原作を上回る映画はめったにありません。これもあくまで主観ですが、羊たちの沈黙、砂の器・・
などですかね。悪人はがっぷり四つ!

初めての!次回へ続く

Music  安藤裕子   ジャパニーズポップ
     ポール・マッカートニー   グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ
 
 
update2011.2.12深夜(20日目) 
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第20回「について2」について

こんにちは。ヘソピあけたんですか?

日記もつけたことないのに、こうやって毎日訳のわからない事を書き続けるのはなかなかスリリングなものです。
その日の意識の流れと想念のうねり、なんていうと大げさですが、例えば一人でロングドライブしてる時、色んな考えが浮かんできますよね。

禅宗の修行僧なら肩をぱしんとやられてるところです。まあ、ほとんどはリアルな生活に根ざした事なんですけど。

そんな感じでこの一連のシリーズは書かれているので、書く時間が1時間早かったり、遅かったりしたら全く違う内容になっている事でしょう。

そう考えると、何だか刹那を捕らえた様な気になってきます。たぶん、一瞬の永遠とはそんなものなのでしょう。ふふん。

今日は20回目なので10回目同様、細かいQ に反射神経で答えていきます。

Q小さい頃のトラウマについて
妖怪人間ベムです。今なら放送できないでしょうね。
で、思い出したのですが、昔土曜や日曜の昼とかにテレビで映画をやってました。

スクワームというミミズの大群に襲われるパニックムービーとか。気持ち悪かったけど何となく観てましたね。あと、サスペリアとサスペリア2ですね。今観ても怖いのに。でも、アルジェント監督は好きです。

Q夏の音楽と冬の音楽について
夏はMJQ。特に「コンコルド」。体感温度が1度下がります。
冬はビリーホリディ。こたつでみかんをを食べながらがベスト。体感温度が1度上がります。別に逆でも、身体に支障はないと思います。

Q最近怖かった事について
北野武映画のファンの事をヨーロッパではキタニストと呼ぶそうですが、僕もそうです。
ここ何作かはちょっときつい映画が続きましたが、「アウトレイジ」は久々に良かったです。

僕は一人で夜の九時半位からの回を観たのですが、まあ、内容が内容だけに来てる客層が映画自体より怖かったです。
本職と思われる人や住吉浜口思案橋悪い奴はだいたい友達風のギャングスタラップ的ナイスガイ達ばかりでした。塾帰りの中学生ルックの僕は買ってきたポップコーンのほとんどを口に入れる事ができませんでした。手が震えてな。

Qつっぱる事が男のたった一つの勲章ですか、について
そうです。これは、武士道にも繋がるのではないでしょうか。武士は食わねど高楊枝の精神です。逆に一番悪いのは空つっぱりです。これは、武士のふりしてリンガーハットとかのちゃんぽんをちゃっかり食べています。

Q感情をうまく表現できません、について
そうですか。感情を最も表現できる芸術は音楽だと思いませんか。いかに私は悲しいか、について10000ページ文章を書いても、ぼろーんというピアノなりギターのコードがそれを凌駕したりします。

日本人はちょっと洒落たオーギュメントとかメジャー7thとかadd9系が好きなので、その辺りをぼろーんと練習してみて下さい。
それから、自分なりのコードを探して、常にギターを肩からぶら下げ生活し、状況&感情にあったコードを鳴らしてみてはどうでしょう。詳しくは、アミュプラザの楽器屋さんに聞いてみてね。


Music  レディー・ガガ    モンスター
 
 
update2011.2.11深夜(19日目) 
19

 第19回「蒼井優も好き」について

こんにちは。赤いピンヒールがとても似合ってます。

あなたは「幸せってなに?」って聞かれたことがありますか?
僕はあります。
ある雨の日、傘をさして歩いていると、歩道の真ん中で立ち止まってる髪の長い女の人がいました。彼女は傘をさしていません。

人通りが多いところで、僕は傘と傘の間をぬって歩いていて、タイミング良く、或いは悪く、一瞬その女の人を僕の傘に入れるような形になったのでした。

降りしきる雨の中、僕の傘で彼女を雨宿りさせたのは1秒くらいだったと思います。
その時、耳元で言われました。その時の天気にも似て、低く湿った声で、「幸せってなに?」と。

僕は、その後タワーレコードに行ったり、駄菓子屋にいってカルミンやうまい棒を買って食べました。

このお話は、怖い話ですか。悲しい話ですか。切ない話ですか。のんきな話ですか。

月並みですが、それは上記の様に個々によって違うので、僕からは言い難し、です。
しかしながら、その究極的かつ個人的幸福に向かっているつもりが、僕も含めてですが、あっちへ動き、こっちに呼ばれ、毎日多忙を極め、日々だけが過ぎていく。

不満もあるし、結構楽しい事もある。みなさんもそんな感じではないでしょうか。たぶん我々は、生ある限りずっと、あらゆる意味で動き続けます。だけど、幸福は手を伸ばしても、遠くまで足を伸ばしても見つからない。
それどころか、日々遠ざかって行くような気さえする。どうでしょう。

でも、喜びの朝も、失意の夜も、健やかなる時も、病める時も、幸福はいつも僕らの足下にあります。僕が、もしそれを感じてなかったとしたら、それは僕自身の傲慢です。

ここにないものが、一体どこに行けばあるのでしょう。相対とか比較とかではなく、それはじっと目を凝らし、耳をすませば確実に存在しているのです。

という考え方が、何とか(忘れました)哲学としてあります。僕は個人的にこの考え方が好きです。他にも好きなものはあるのですが、僕はこれを「青い鳥理論」と呼んでいます。


最後になりましたが今日のテーマは福岡県にお住まいのPN「蒼井優は微妙」さんから頂きました。そうですかね。僕は見る度に可愛いなあと思ってしまいますが。

music バッハ  無伴奏チェロ組曲  ヨーヨー・マ
     ザ・ジャム  オール・モッド・コンズ
 
update2011.2.10深夜(18日目) 
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第18回「so what」について

こんにちは。マルガリータでいいですか?

10代の頃、夏になるとよく野母崎方面に行ってました。まあ、たくさん泳いだり、走ったり、クラゲとかいらに刺されたり、旨いとは言えないうどんを食べたりして一日を過ごすのです。

みなさんもそうだったのではないでしょうか。帰りのバスでは、くたくたに疲れてうとうととしてしまいます。道は十分過ぎる程渋滞していて、夕日が眩しくて、しばし忘れていた夏休みの宿題の事を思い出して少しブルーになったり。で、また寝入ったり。

と、いう僕の心象風景をパックした様な歌が2曲あります。それが、ティアーズフォーフィアーズの「ルール・ザ・ワールド」とキリンジの「クレイジーサマー」です。

この2曲を聴くとなぜかその「野母崎方面の海」の事を思い出さずにはいられなくなります。質感を持った砂の熱さだとか、桟敷の板の感じだとか、ビーチボールのビニール臭だとかです。

上手く表現できないのですが、そのパッケージされたものが立体的に立ち上がってくるといった具合でしょうか。だから何と言われても困りますが。

Intermission

五感の中で最も記憶を奮起させるものは匂いだと聞いたことがあります。ブルガリ オムニア アメジストの香りを嗅ぐとセクシーダイナマイツなあの娘のことを思い出すとかロマンティックな方もいらっしゃると思いますが、僕はシュークリーム屋さんの匂いを嗅ぐとある友人のことを思い出します。

それには前述のそれと違い、明確な理由があります。その男とは当時よくつるんでいて、大変な酒飲みで、シュークリーム屋の前を通る度に「気持ち悪ぃ」と言っていました。
飲んべえの方はそういう人多いらしいですね。僕は結構好きですけど。

香水は一時期凝って、何本か家にありますが、今はあまりつけません。これをきっかけにまた明日からつけてみようと思います。


Intermission

ちょうど高校生だったと思いますが、「フラッシュダンス」と「フットルース」っていうダンス映画が公開されましたよね。音楽はフットルースの方が好きでした。結構熱狂して観に行って、帰りにはそのステップでバスに乗って運転手さんに怒られた記憶があります。

面白かったしかっこよかったなあという思いを抱いて20年近く過ごしてきた訳です。
しかし、何年か前にその2本を観る機会があったのですが、そのつまらなさに愕然としました。「フラッシュダンス」の方が幾分ましでした。
ダンスシーンは思い切り別人でしたが。ジェニファービールスは可愛かったです。フィービー・ケイツには負けるけどな。

という、「だから何」という小話を3本したためてみました。


Music T.レックス  ザ・スライダー
    ザ・ドアーズ  まぼろしの世界
    J.Sバッハ  フランス組曲  イングリット・ヘプラー(ピアノ)
 
 
update2011.2.9深夜(17日目) 
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第17回「年を重ねること」について

こんにちは。フィッシュ?オアビーフ?
えー。下記のように、これを書く時に音楽を聴いているのですが、結構影響があるようなないような感じです。昨日はフィオナ・アップルを流していたのでヘビーな心持ちで書いた気がします。

その点、僕にとって室内楽やモダンジャズは割と影響が少ないです。
それは、聞き流せるからと言うよりも品質が高く、適度に気分を高揚させてくれるからでしょうね。
クラシックでも交響曲は音量に幅があって、ながら作業には向きません。ピアニッシモからいきなりフォルテシモに移行されると「びくう!」っとします。後ろから白い老女現れた様な感じっすね。マーラーの「巨人」とか。やはり交響曲は対峙して聴きましょう。

日本語の歌詞のやつも引きずられてしまうのでいけませんが、英語の歌詞の歌はいいです。英語が堪能ではないので、言語を司る脳に影響がないんでしょう。英語が堪能でないのはこういう時に便利ですね。あーよかった英語が堪能じゃなくて。

今日のテーマはマイアミにお住まいの「背中にシール張ったの誰だよ」さんから頂きました。
どうもありがとう。

努力した者が必ず報われるとは限らんが、成功した者はすべからく努力しておる。
と言う様な事をおっしゃったのは、「はじめの一歩」の鴨川会長です。
女子はあんまり知らないと思いますが。

これはボクシング漫画なので、成功というのが試合に勝つ事を意味していると思われます。
僕は、基本的にレイジーな人間なので、こういうみなさんが当たり前だ、と思っている言葉なんかに感動してしまいます。

やる気でねえ、環境よくねえ、カレーが辛―、寒すぎる、椅子が堅いとか言ってる暇があったら努力しろ!俺!

とか、思う時、年をとったなあと思います。
とか、ぶつくさ言ってたら、知人からやる気の出るパワーストーンなるものを貰いました。
それからというもの、朝起きたらまず12キロ走るわ、うさぎ追って山に入るわ、ナンパできるようになるわ、筆圧強すぎて紙はおろか机までほがす(長崎弁です)わで、もう大変です。

そこの君!このパワーストーンあげるよ!期待してるぞ!


Music ベスト・オブ・マンフレッド・マン   マンフレッド・マン
 
 
update2011.2.8深夜(16日目) 
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第16回「血液型 」について

こんにちは。昨日は何を書いたか憶えてないくらい朦朧としていました。
出来不出来はおいといて(おいとくなよな)、長年の習性か書けるんです。

でも、最近は記憶が飛ぶんですよね。飲んでもないのに。やばいっす。
やばいといえば、危険、じゃなくてすごく良いって意味に変わってしまいましたね。

僕が初めてそういう用法で前述のそれを聞いたのはキムタクじゃなかったかな、
と思います。ごはんを食べに行って「これやばい」とか聞くとおなか壊しそうな気がします。
これも世代なんでしょうか?まあ昔から言葉なんてうつろいゆくもの何ですけど。

僕は翻訳本もよく読みますが、これは翻訳者の技術、恣意、時には思想なども反映されているので除きます。また、源氏物語のような古典も除きます。要は、日本近代文学の中で一番美しい文体を持っていると思った小説家、それは泉鏡花です。

「高野聖」なんてそんな描写はほとんどないのにエロティックで退廃と死の匂いがして究極的な美を感じました。に比べて僕らの使っている言葉なんてもう輩ですわと思ったバッちゃん24歳の春。そのあと行ったディスコティックの醜悪な様が対照的に目に焼き付いています。

退廃と言えば、やはりその時分はまっていたフランスの100年位前の地下文学です。
ユイスマンスの「さかしま」やジョルジュ・バタイユの「眼球譚」、作家の名前忘れたけど「イレーヌのコン」とか読んでいました。もう、これは死にたくなる程の退廃ぶりでした。

でも、何が恥ずかしいかと言えば、それらをよくわからずに読んでいた自分です。わからないわ、沈んだ気分になるわ、分厚いわ。なんで読んでた俺!

でも、そのあとにちょうどニルバーナに代表されるグランジと呼ばれる音楽は、まあまあ好きでした。絶望を轟音と大声で鳴らすと言うのはそれまであまりなかったので、新鮮でした。ぼそぼそっと「もう・・なんも救いがない」というより、大声で「救いねえええええええええ」「何の希望もねえええええ」というのが時代的にもフィットしてました。

何年か前にチャットモンチーという日本のスリーピースバンドがテレビに出てて「希望の光なんてなくったっていいじゃないか」と歌ってるのを聴いて日本もここまできたか複雑な感慨がありました。自身では、何がなくとも、希望というものが1ミリでも1ナノでもあれば何とかしのげると思っているので、「今の若いもんはそこまで行ったか」と結構な衝撃を受けました。

最後に今日のテーマは文京区にお住まいのPN「小野やすし」
さんから頂きました。どうもありがとう。

「血液型は何型ですか」とのことですが、O型です。以上です。キャップ!

Music  フィオナ・アップル   真実
 
 
update2011.2.7 深夜(15日目) 
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15回「詩とか詞」について

こんにちは。今日は、泥のように疲れた、或いは、ネロのように眠く、パトラッシュと
共に天使達に迎えられそうです。頭は揺れ、脳波はたゆたう状態なので、大きな心で
見守って下さい。テーマはフィレンツェのお住まいのPN「ドクターレクター」さんから
頂きました。ありがとう。脳みその味噌漬け美味しかったですよ。

みなさんは詩を読みますか。
僕は、ほとんど読みませんが過去には何冊か読んだことがあります。
大半は、バロウズとかキンズバーグ、中でもケルアックの「路上」などの
アメリカのビート詩人のものを読んでいました。

日本では、谷川俊太郎の「空の青さを見つめていると」などが好きです。

詩というのは、行間に自分を当てはめて読むものだと認識しています。
つまり行間に自分なりの思いを注ぎ込み膨らまして読む作業です。
だから、今のようなアメニティーの充実した社会の中では、敬遠されて
しかるべきかもしれません。PS3で桃鉄やってた方が楽ですもの。

と、こういった文章を書くのは、ただの論理であって、理屈に過ぎません。
自身の事で言えば、僕はちっとも論理的な人間ではありません。もちろん、
こうやって文章を書くことは、論理的に進める必要がありますが、
出発点は「勘」です。「これ」について自分は好きと感じる事、それは理屈では
ありません。そのあと「何故僕はそれが好きなのか」について建設的かつ
論理的に考察します。それが文章化や相対化に役に立つからです。そういった
意味では詩は論理的でない。それゆえ、時に形を変え、僕らを悩殺します。

ボブディランの歌詞は、よく難解だと言われますが、たぶんあの人は、
集中して、言葉が降ってきたり湧いてきたりしたのを書き留めている
だけのような気がします。それを分析するのは評論家の仕事です。

「古池や 蛙飛び込む 水の音」という日本の(芭蕉の)句があります。
これを聞くと、しんと静まりかえった夏の日本庭園に蛙の水に飛び込む小さな
音が庭に響く、そしてまた静けさが戻る、そして・・・と、とても風流な共通認識が
みなさんありませんか?情景が浮かびませんか?
これを一回英訳して、さらに和訳すると「蛙がよー、古い池に飛び込んで、音
がしたんだってよ」という風になるんでしょう。上記に書いた「たゆたう」という
言葉も果たして英訳なんて出来るのでしょうか。

このように国によって詩の形態は違います。書かれた言葉で読まなければなかなか
理解には及ばないようです。

最後に日本語の「歌詞」で自身がもっとも揺さぶられたものは、
小沢健二の「天使達のシーン」です。またかい、と言われそうですが、
当時の状況や心持ちなども影響していたのでしょう。号泣しました。

歌詞も見ながら聞けるなんとかチューブとかなんとか動画とかあるはずです。
自分の枝毛一本一本に「ロザリータ」とか「メリッサ」とか「和歌子」とか名前を付ける程暇なときがあったら聴いて見て下さい。長い歌です。


music ビル・エバンス  ワルツ・フォー・デビィ
 
 
update2011.2.6 深夜(14日目) 祝2週間!! 
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第14回「道に倒れてだれかの名を呼び続けた事がありますか」について


こんにちは。

何日か前から、ジュリーの「時の過ぎゆくままに」が頭の中でヘビロテされています。
謎です。これがヒットしたのは僕らが小学生だったと思います。

僕は、結構この歌を意味もわからず歌いながら、木に登ったりして遊んでいた記憶があるのですが、小学生が歌うにはちょっと難ありな歌です。今聴くととてもいい歌ですが。小6の頃、「時には娼婦のように」が好きな友達がいて、ビー玉とかサッカーとか立ちションとかしながらよく歌ってました。

今考えると笑えます。みんなで「んーんんーん」のとこをハミングしてました。意味もわからず。

今日のテーマは、テキサス州にお住まいのPN「毛願 フリーマン」さんから頂きました。どうもありがとう。テキサスは僕の行きたい外国ベスト3に入ります。行ったときはよろしく、毛願。

まず、テーマに対して端的にお答えすると、ない、です。普通ないでしょう。

中島みゆきは世代的にファンの方も多いと思いますが、僕は決して熱心な聴き手ではありません。というか、今も数曲しか知りません。10代の頃流行った何曲かは耳に流れては来ていましたが流行歌の一つに過ぎませんでした。

そういった意味で、初めての中島みゆき体験は、金八先生のセカンドシーズン(笑)、あの加藤マサル逮捕時に流れていた「世情」です。

もう、シーンと音楽が相まって、ぼろ泣きしたのを憶えています。で、その歌詞を読みながら聴いてみたところ、圧倒されてしまいました。
それから、友人の結婚式で新婦側の友達が歌っていた「糸」。これ誰の歌?って直接聞きに行って、帰ってから上記と同じく聴いてみるとこれまた圧倒&卒倒。

ちなみにその時僕と仲間達が弾き語った歌が、トッド・ラングレンの「I saw the light」です。聞きたい人は言って下さい。一回100円です。ポッキリです。

話がまた逸れました。それから「ファイト」。これも、聴いたことはあったけど、じっくり聴いてみると圧倒。特に駅の階段の下りは何とも圧倒&昏倒。

僕は、フェミニストなんでこんなこと書きたくないんですど、これは女性にしか作れない歌です。

でも、こんだけ圧倒されると、絶対にのめり込む僕ですが、そうはならなかったのは、もう、何か突き刺さりすぎなんですよ。

物理的に痛みを感じます。たぶん、この人の歌う歌は僕が音楽に求めるものとは少し違っていて、だけどその質量と熱量が思わぬところに刺さりえぐって行くといった類のものです。

この3曲だけでさえ、連続して聴かされたらたぶん僕はぼろぼろになります。その場に力尽きて二度と起きあがれないでしょう。全盛時のタイソンの左フックを喰らったが如く。

恋愛っつうのは自我と自我のぶつかり合いです。中島みゆきとお付き合いする男って一体どんな人なんでしょう。あんな巨大な自我と対峙するなんて考えるだけでおそろしいです。

何か前回にも通じる話になってきたようで。

もう少し体力をつけて、次のみゆきにチャレンジしたいと思っています。とりあえずジムでも行くかな。

music アル・クーパー  赤心の歌
 
 
update2011.2.5 深夜(13日目) 
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第13回「怖い話」について

こんにちは。その手に持ってるチェンソーとりあえず置いて下さい。

高校生のとき、誰が好きだったんだろう。と、思い出して見ると結構松田聖子好きだったです。でも、アルバムまではあんまり聴いてなくて、シングル曲をテレビで見て「なかなか可愛いじゃないか。まあ、西高の女子には負けるけどな!」と思っていましたね。まじで。

最近、CD棚まで行くのがかったるいとき、何とか動画のサイトに飛んで、聖子ちゃんのアルバムを聴いています。パイナップルってアルバム良いじゃないですか。

特に2曲目のパイナップルアイランド。作曲原田真二。やるじゃないか、真二。
今でも、「てぃーんずぶるーす」カラオケで歌ってるぞ。

今日のテーマはチリにお住まいのPN「坂下」さんから頂きました。どうもありがとう。
13回目ということで今日は怖い話です。

本当に怖いので、ここから先、苦手な人は絶対に読まないで下さい。
絶対に。責任取れませんよ。忠告しましたからね!



と、前振りは喧嘩上等でしたが。

なんも思いつかない・・・・・。

怖いですね。締め切りはもうすぐそこなのに。エディターから怒られます。

あ、一個ありました。昔、新宿の歌舞伎町ってとこを歩いていました。
歌舞伎町は風水で言うと、ものすごく悪い場所らしいんですよね。

盛り場(最近使わないですね、盛り場)と言うのは、得てして風水的に悪い程繁盛するらしいです。ただし、住居としては最悪だと、当時隣に住んでいたマリアンヌというフィリピンの方が教えてくれました。元気かなあマリアンヌ。

それで、終電も近かったので、急いで駅に向かっていたのですが、急に首がぐっと重くなりました。霊は首の後ろから入ってくると聞いたことがありましたので、「来たか!?」と身構えました。
でも、それは僕の着ていたダッフルコートのフードを生きている人間が掴んでいるだけだったのです。ほっとしながらも、その掴んでいる人の方を見ると、何ということでしょう。

悟りを得た釈迦のようなヘアースタイリングときらびやかな衣装に身を包んだ道を極めるお仕事をされているであろうお人が立っておりました。句読点もない長い文章でごめんなさい。

その人が言うには、僕を竜宮城に案内したいと。ついては、いくらかの金銭を持っているかと。
それ以上のお布施は一切頂かないから一緒についてきてくれと。

この後は、余りにも怖いし、こんな話をしてると霊が寄ってくるとか言うので、やめます。
続きが聞きたい方は100円で聞かせます。ポッキリです。

代わりといっちゃあ何ですが、僕はホラー映画も観ますので、ここで僕セレクションホラー映画マスターピース四天王を紹介して今日の締めとさせて頂きます。

悪魔のいけにえ(旅行者をもてなす気の良い田舎の家族の話)
エクソシスト(少女が反抗期になって汚い言葉を親に言ったりする話)
シャイニング(冬の間は家族で一緒にいよう。パパのおふざけがちょっと過ぎる話)
ゾンビ(スローマンがクイック人間を追いかける話)

music ベック  メロウ・ゴールド
 
 
update2011.2.4 深夜(12日目) 
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第12回 「涙腺のある場所」について

こんにちは。今日の御髪とっても似合ってますよ。

今日のテーマは佐世保市にお住まいのPN「サマンサ様」さんから頂きました。
どうもありがとう。
前回テレビの話で言い忘れたのですが、「アメトーク」好きです。

見られる時は必ず見ます。前から気になっていたのですが、この番組で取り上げられて大好きになった女性がいます。

それは椿鬼奴です。あんなにソバージュの似合う人はなかなかいないと思います。
一緒にカラオケ行きたいです。

それから短期集中放送ですが、「佐野元春のソングライターズ」とか「坂本龍一のスコラ」とか「ハーバード白熱教室」とか面白かったです。
やりすぎコージーも好きです。ってテレビ結構見てますね。

友人に、人が泣くところを見ると号泣してしまう男がいます。
とにかく人が泣いてると泣けてくるそうで、それ以外はめったに泣かないんだけどなんでだろう?と質問されました。
「そんなもんはフロイトかユングに聞け」と、答えましたが、みなさんはどうでしょう。

まあ、悲しいことがあったときや、孤独に苛まれたとき、あるいは、
便所に入っててモップの柄とかでがりがりされたりしたら誰でも泣きますが、
「わたしはこれに弱い」ってありますか。現実的な事は置いといて。

自分の傾向としてはっきりしてるのは、映画「ディア・ハンター」に象徴される何というか、「男ってバカだよねー(泣)」的なものです。もうね、「ディア・ハンター」はね、何度観ても泣きますわ。

最近ではジョニー・トー監督「エグザイル〜絆」でgo cueしました。傾向は違いますが、「悪人」とか「息もできない」とかもやばかったです。

これは今日我々が抱える現代病理であるコミュニケーション不在を・・・えーネタばれになるのやめときます。
泣きはせずとも、「ハングオーバー」というコメディも良かったです。
これは、結婚式の前日に男だけでやる独身最後のパーティー(ヴァチュラーパーティー)で翌日二日酔いで昨夜のことを誰も憶えていない。

しかも、新郎が行方不明。式の時間は刻々と迫る。むちゃくちゃになったホテルの部屋から手がかりを見つけて、昨夜のことを思い出して新郎を捜すという話です。
エンドロールで一番大爆笑する珍しい映画です。

こうやって話はどんどんそれて行くのですが、本題に戻しますと、涙腺のある場所は人によって違うなあという話です。

どうか「日本(世界)中が泣いた!」とかいうコピーに騙されないで自分の「泣き道」を追求してください。そして、泣きたいときはそれをひっぱり出して思いっきり泣け!気が済むまでな。までなってなに?

でも、「北の国から」を観て泣かない人がいるんだろうか。いや、いまい(反語)。


music ジミ・ヘンドリックス  エレクトリック・レディランド
 
 
update2011.2.3 深夜 
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第11回「自分の首をしめる」について

こんにちは。そのアーバンブルーとても素敵です。

先日、夕刻帰途に着いてますと、公園に見知った近所の子供がいました。

たぶん11歳位で友達5人と野球の練習をやっていました。

おう、と声をかけますと全員がちょこんと頭を下げて挨拶をします。
ちょっとかっちぇて貰おうかと思って近づいて置いてあるグラブとかバットとかを触っていると、すごいものがありました。

ちょっと説明しづらいのですが、素振り用のバットで、それを振るとグリップの先の輪っかが先の方に移動するのです。

丁度、ミートするタイミングで「かつん」と言う音と手応えが伝わってきます。何度か振っているとその感触が気持ちよくなってきます。

こんなものが子供の頃にあったら、あの辛かった素振りもさぞかし楽しかったものの。
その後、おっさん特有の熱血指導を20分くらいしました。
さぞ、鬱陶しかったろうと思っているとそれ以来、その子達にものすごい大声で挨拶をされるようになりました。

あまつさえ(あまつさえ!?)、自分のスイングを見て指導してくれというのです。
で、「あーちょっと胸が早く開きすぎ」とか「脇をしめて」とか言うのですが、僕も大人ですからヤマダ電機に並びに行ったり、合コンがあったり、七輪で使う炭を買いに行ったり、山に芝刈りに行ったり、白線を踏まないように横断歩道を渡ったり、ロッキングチェアーで葉巻を吸いながらブランデーを飲んだり、全裸でジェンガをしたり、と忙しい身です。

でも、自分でまいた種なので近所では物陰に隠れつつ素早く移動し、見つかったらご鞭撻をしようと思います。何かこの文章を書くことになったいきさつにも似てますね。怖いですね。

もし、自分が人と関わるのがあんまり好きじゃなかったら、きっともっとほっともっと大変な思いをしてただろうなと思います。

え?好きじゃなかったら子供達に声をかけない?ザッツライト。

ひとつ問題があって、僕は人の名前があんまり憶えられないんですよね。
昔っから。
だから、子供達の名前も憶えてなくて、全員「お兄ちゃん」と呼んでます。

それでいて別に憶えなくて良いものを憶えていたりするんです。最近では、マーク・ザッカーバーグですかね。忘れても良いんだけどな、マーク・ザッカーバーグ。

music  マイルス・デイビス   ラウンド・ミッドナイト
 
 
update2011.2.2 深夜 
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第10回 「について」について

こんにちは。
今日は、10回記念として、たまった御質問に短く答えていきます。
では、さっそくhere we go!

Q宇宙の果てってあるのですか?
ないです。終わらないメタボリックの様に膨張し続けています。

Q素粒子についてどう思われますか?
車を運転しながらたまに、「素粒子って超ちっちぇえなあ」と考えます。
少し眠くなってきた時です。そうすると眠気が抜けていきます。今度、試してみて下さい。
素粒子の小ささをリアルに想像するのがコツです。

Q男の人はみんな浮気するの?
それについては過去に色々と調べた事があるのですが、基本的にはするらしいですよ。
僕には信じられませんが。体がそんな風にできてるらしいです。
僕には信じられませんが。あくまで、基本的には、なので、しない方もたくさんいらっしゃいます。僕には信じられませんが。

Qおしゃれってなんですか?
我慢することです。僕にはできないです。

Qバッファローさんは信愛幼稚園ですか?
そうです。ほりば元気?

Q愛を信じていますか?
もちろん信じています。例え世界がなくなっても愛は不滅だ、とシスターがよくおっしゃってました。僕もそう思います。

Qでは、愛ってなんでしょう?
愛とは慈しむ事だと思います。愛する対象Aを幸せにしたいという気持ちではないでしょうか。
もし、Aが「わたしの幸せとは、あなたと二度と会わないこと。
頼むからアラスカにでも行って帰ってこないで」と言ったら、喜んでアラスカに行くこと。
そして、帰ってこないこと。それが愛です。

Q音楽でよく言うグルーブってなんですか?
自然と腰が動くことです。よく、腰に来る、と表現されます。

Q SとMについて
なんにも悪いことをしてないのに「おだまり!このメス豚!」と罵倒され、怒るどころか喜ぶのがMです。Sはいぢめっこのことです。

Qテレビは好きですか?
あんまり見ないです。
特にドラマとか全然見ないです。ほとんど、DVD再生モニターと化してます。
あ、龍馬伝は見てました。
その前に見てたドラマは、「白い巨塔」でしょうか。当時、江口洋介扮する医者の「なあ、財前」という物真似がマイブーム(古!)になりました。
結局誰にも披露されず闇に溶けていきました。

Qお酒についてどう思いますか?
確か前にも言ったと思いますが、僕はお酒が飲めません。
ちょっと人生存損した様な気分です。
でも、飲み会は好きです。よく行きます。
余談ですが、ちょっといいですか?お酒を飲む男子って時々記憶をなくして、朝起きると小雪みたいな女性が裸で横に寝てる事があるって聞きましたが本当ですか?

Q世界で一番美しいメロディーって何でしょう?
「ぎゅっ」っという、愛する人を抱きしめた時の音です。

↑冗談です。今日のところはleon russellの「a song for you」です。


music レオン・ラッセル  ギミー・シェルター
 
 
update2011.2.1 深夜 
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第9回 「体験すること」について

こんにちは。今日も相変わらず素敵ですね。

みなさん「曲中曲」って知ってますか?たぶん知らないと思います。
何故ならこれは僕が作った造語だからです。

これは、曲の中に違う曲が入ってる歌の事で、一番ポピュラーなのは八代亜紀の「舟歌」でしょう。「沖のかもめに深酒させてよ 愛しあの娘とよ朝寝するダンチョネ」
これ、舟歌でした?こんな歌詞でした?調べないで書く、と言うのが信条なので間違ってたらすいません。

とにかく、この歌は曲中曲です。基本的に演歌は好きじゃないですが、この歌と「天城越え」は何故か好きです。

他に曲中曲はないかな、と思って考えてみると、良い歌が多いんですよ!奥さん!
例えば、ピチカートファイブの「悲しい歌」、岡村靖幸の「ペンション」ですね。

つうか、これしか思い出さなかったんですけど。切ない曲ですね全部。つうか、全部っていっても3曲だけど。

岡村靖幸(通称岡村ちゃん)は、天才と言える日本で希有なミュージシャンです。
正直、歌詞は苦笑い&爆笑ですが、コード進行とかアレンジ、符割なんかが今聴いてもぶっ飛んでます。
僕らと同じ世代なので、好きな人もいると思いますが、甘いキャンディポップが好きな人には「だいすき」「ファミリーチャイム」、女の子には「カルアミルク」「友人のふり」、ぶっ飛んだのを聴きたい方は「ステップアップ」「パンチ」、元バスケット部の方には「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」、クラブに通ってる人には「セックス」「カム ベイビー」「アチチチ」なんかををお薦めします。
出所したらまたアルバム出してね、岡村ちゃん。

今日のテーマは、琴海町にお住まいのPN「人生を棒に振った指揮者」さんから頂きました。どうもありがとう。

 わっ、もう締め切りまでの時間がない。
ので、かなり乱暴に進めて行きます。
僕が、最も重要だと思っているのは、体験です。

この年になると、みなさんもそうだと思いますが、初めての体験って少なくなってきますよね。それに、したいと思っても状況が許さなかったり。よくわかります。

20代の頃、僕は、色んな体験をしました。それはもう、ここでは書くのを憚られる事も含めてです。今になって考えると、ぞっとすることやそれこそよくぞ生きて帰れたな、と思う事もありました。

まっピンクな事や、スィート&ビターな事。マヌケで情けない事。でも、それによって得られたものはほとんど無限に近く、良くも悪くも僕を構成するかなりの部分に影響してると思います。

でも、その頃の僕は体験よりもたぶんその後にやってくる感情の揺れ動く様、について知りたかったのだと思います。わざわざ面倒に巻き込まれる事はない、と今なら言えます。が、その頃はそうしないとすまなかったのです。

何故か。多かれ少なかれ、自発的であれ受動的であれ、みなさんも同じ様なものだと考えますがいかがでしょう。

そうやって、出川哲朗のいうところの「切れたナイフ」時代が終わり、僕は心のシャッターを今日も押し続けます。
日々を切り取るために。スキャンティーをはきながら。そういえば、最近スキャンティーって聞きませんが元気にしてるのでしょうか。

そもそも、スキャンティーって何ですか?

music 左うでの夢  坂本龍一
 
 
update2011.1.31 深夜 
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第8回「犯罪」について

こんにちは。お風邪やなど召されてないでしょうか。

で、思い出しましたが「I saw the light」や「Hello,It’s me」でおなじみのトッド・ラングレンという僕の大好きなソングライターの楽曲に「インフルエンザ」という歌があります。

間抜けなタイトルですが、とても良い歌なので聴いて下さい。などと、書くと思わずバスの中でカラオケもないのに歌い出しそうになります。

英語の歌をアカペラで聞かされる方はたまらないです。心がこもってればこもってる程な!

さて、いつもこれを書くのは楽しいのですが、昨日は特に楽しかったです。あれだけ嘘を吐きまくるとと晴れ晴れしくなります。
嘘以外言ってはいけない船上パーティーとかやれば、きっと楽しいでしょう。

これもひとえにテーマをくれた田村サム男くんのおかげです。どうもありがとう。

ただ心残りなのは、時間がなく中途半端な形で終わったことです。実際の話は、というか嘘の中の実際の話と言うことですが、もっともっと長いストーリーでした。

書き始めたのが、11時半を回っていて、時間切れとなり無理矢理終わりにしましたが、それはまるで、ドフトエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」にも似た長く広大で多重構造を持つ物語、のはずでした。

フランスの外人部隊で活躍する場面、息詰まる法廷でのやりとりの場面、各国で出会うラマン達とのラブロマンスに次ぐラブロマンスと官能のシーン。書きたかったです。20分じゃ無理っす。

今日のテーマは武蔵野市にお住まいのPN「モロッコの外科医」さんから頂きました。どうもありがとう。

でも、このテーマはどう考えてもヘビィでながーくなりそうな匂いが、雲仙に着ていったセーターの如く・・です。

みなさんは、犯罪ってどう思いますか?って聞かれても困りますよね。「なくならない」「人が人を裁くのは無理がある」「悪いことしたら罰せられて当たり前」など、そりゃあ「星の数プラス全国の囲碁の石の数」くらいの意見が寄せられると思いますので、質問を変えます。

みなさんは自分自身が犯罪者になる可能性があると思いますか?

僕はあります。それはそれはたくさんあります。
というより、自分は絶対犯さない犯罪の方が圧倒的に手短に言えます。

それは、連続無差別殺人、痴漢、強姦、児童虐待、未成年保護条例違反、放火、などです。
今、思いつくのはそれくらいですね。あ、後、下着泥棒ね。みなさん、僕が上記の犯罪容疑で捕まったら、「バッファローはそんなことする人間じゃない!」と証言して下さい。お願いします。

しかしながら、それ以外はのっぴきならない状況とか、はずみとか、事故とか、捕まってもやらなきゃいけないとかの理由で、可能性はあると言うしかないでしょう。とても残念ですが。

もっと言えば、上記の犯罪は自分の趣味嗜好に合わないからしないと確信してるだけです。僕は、100%自分は犯罪を起こさないという想像力の欠如が最も怖く、陰惨な事件を他人事として傍観させていると考えてみたりしています。

えー、松本清張の小説が時代を経ても素晴らしいのは、多くの作品が「なぜ彼(彼女)が、その犯罪に至ったのか」という「動機」や「のっぴきならなさ」を主題にしているからでしょう。

あくまで善人である我々も、被害者はもちろん、加害者になるというその壁は結構薄いのかもしれません。


music フィッシュマンズ  ロングシーズン
 
 
update2011.1.30 深夜 
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第7回 「ついていい嘘」について

毎日ご苦労様です。
今日で無事7日目を迎え、やっとリズムが整ってきた感じです。

これは、大体において、夜書かれます。時間は、20〜30分くらい。
お題を決める→3分考える→ひたすら書く、といった極めてシンプルな作業です。

ただ、根が律儀&真面目&キュート&セクシー&ダンサーなので、日が変わるまでに提出しなければ!と言った若干のプレッシャーはあります。

何日か前も峰不二子のような女の子と合コンで知り合って、二人でもう一軒いこっ、と言われましたが、これを書かなきゃと思い、断腸の思いで断りました。

今日のテーマは三原一丁目にお住まいのPN「It is good,I wanna make love to coming Keiko Kitagawa together once」(余りに直截的な表現のため、英訳しました。間違ってるかも知れませんが) さんから頂きました。

通常、エージェント兼エディターのOを通して頂くのですが、この方は、直にわたしにメールしてきました。

PNが長いので便宜上、田村サム男さんと呼ばせて頂きます、田村さんありがとう。

ご質問は、「バッファローさんに質問です。バッファローさんはジンバブエで生まれたそうですが本当は何人ですか」との事です。

そうですか。そもそもわたしの出生をここで公表するのは憚れるのですが、今日は特別にお答えします。

わたしの父親はピレネー山脈の麓で牧場を営んでいた次男として誕生しました。
詳しいことはわかりませんが、アルプスの少女ハイジに出てくるペーターは自分がモデルだと言い張っています。

羊飼いの仕事がほとほと嫌になった父は、放浪の末、今の和歌山県に流れ着き、梅干し職人として働きますが、親方の「おまえの梅干しはしょっぱ過ぎる」という一言に傷ついて再び奔走。

函館で旅館の番頭をしたり、島根でホストをしたり、パリと当時の東ドイツのボンでは夜泣きそばの屋台をひいてたそうです。

で、そうこうしてるうちにジンバブエにたどり着いたそうです。父は母と知り合い、わたしが生まれたのですが、前にも言ったようにインフレがひどく、家より財布がでかいのに腹を立てる毎日だったそうです。

わたしは朧気ながら、信愛ジンバブエ幼稚園、北ジンバブエ第2小学校に通ったのを憶えています。

そんな頃、テレビで、長崎知事だった久保勘一さんの顔を見て両親は大きな感銘を受け、引っ越しを決めたそうです。

だから、まあ、何人かといわれれば自由人ですね。

でも、田村君ともこうやって知り合えてうれしいよ。



こういうの、ついていい嘘ですよね。

music fatboy slim you’ve come a long way,baby
 
 
update2011.1.29 深夜 
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第6回  「喫茶店」について

ボジュー。今日のテーマは沖の島在住のPN「デブーノの森」さんから頂きました。
一緒に送ってもらったオクラもおいしく酢醤油で食べました。
どうもありがとう。


言ってなかったでしょうか、一番下に記されてあるmusicというのは、はわたしが毎回書きながら聴いていたCDです。
わたしは、大体音楽を聴きながら何かをしています。コーヒーショップでipodを聴きながら、本を読みながら、コーヒーを飲みながら、メールを打ちながら、ノートに何かを殴り書きながら、シュシュで髪を結っている男がいたらそれは僕です。気軽に声を掛けて下さい。

お店の中ではよく有線放送が流れていますよね。あれ、一人のときは結構邪魔です。
誰かと一緒のときも、モダンジャズか室内楽が流れているといいですけど、ハードロックとかJ―POPは会話の邪魔になります。

前に、ビートルズばかり流れてるお店がありました。有線のビートルズチャンネルを流してたのでしょう。そんなときは、イヤホンを外し、極めて小さな声でハミングします。他の人には言わないで欲しいのですが、僕は、ビートルズが大好きです。

その中でも、中期から後期にジョン=レノンが作った歌が好きで、アイアムザウォーラスとかトゥモローネバーノウズとかジョンとヨーコのバラードとかアクロスザユニバースとかかかるとテンションが上がります。気付くと結構な中声で歌ってる時があります。

あれなんでですかね?家で聴くときはそうでもないのに、思わぬところで好きな音楽がかかるとテンションが上がります。

よく通る街角やお店や阿片窟なのに風景が違って見える気がするのはやはりドーパミンとか海馬とかが関係するんですかですかね。

茂木さん。そう言えば、ipodを買ったばかりのとき、シャッフルして聴いてるともう悶絶しそうになったものです。
自分の好きな曲が次々ピンポイントでかかるんですよ!って自分で入れたんだから当たり前なんですけど。

話は大きく逸れましたが、最近純喫茶って見なくなりましたよね。
寂しい限りです。
買ったばかりの本を何冊かもって、スプリングの若干傷んだソファに座って、ぱらぱらとページをめくるのは、何とも言い難いふぁっとした気分になったものです。
それから、幾年月か過ぎて、久しぶりにその本に触れると、その表紙の向こう側に、くっきりとした喫茶店の風景が見えることがあります。それは、本当にくっきりとしていて、カップの形状や、スプリングの軋んだ音や、充満したコーヒーの匂いや、カウンターの向こうにいるマスターの肘までまくったシャツの色が一瞬にしてよみがえります。

一番、鮮烈なのはクリムトの画集で、あまりにもメランコリックな気分になるので、今は本棚の奥の方にしまってあります。

music  カニエ・ウエスト  カレッジ・ドロップアウト
 
 
update2011.1.28 深夜 
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第5回 「パトリオット」について

こんにちは。今日のテーマは利尻島在住のPN「わかめ酒」さんから頂きました。
いつもありがとう。

今日はまず、この一連のエッセイを書くにあたって、自分で勝手に決めていたことをいくつか紹介します。

時事ネタを書かないこと、テーマについて調べないこと、熟考せず思いつきで書くこと、スリーサイズは秘密にすることなどがありますが、何でこんなことを決めたのか。
もう5日も前のことですからすっかり忘れてしまいました。それを踏まえて以下をお読みください。特に、テーマについて調べないこと、を念頭に置いて。


「パトリオット!」
「ああ、ジェシカ。愛しのジェシカじゃないか」
「ちょうどよかった。この前頼まれとった山崎ハコのCDコピーしとったよ。とっとかんね」
「おお、ジェシカありがとう」
「アメもやるけん。ねぶらんね」
「マイガッ!僕のスィートハニーに慈しみを」
「あんたなんしよっとね。浜ぶらね?」
「・・い、いや、乗馬で森を散策してたんだよ」
「せからし!はらへらん?うどん食べいかん?その後、びっくりぜんざい」
「・・ああ、ヘブライ語の宿題があって」
「そがんとどがんちゃよかやかね」
「・・・」
「ちゃんここもあった。食べる?食べん?じゃうち食べる。もぐもぐ。
わ、きなこの服に付いたやかね。わいが食べんていうけんやろ。
だいたいわいさ、ピザのことばピッツアっていうやろ?むかつくけんやめて。
サンドウィッチマンじゃなかとやけんさ。ずんだれなさんな!
目のしょむかと?あー、ちゃんここ食べたら腹ふとうなってきた。
あんたきいとると?パトリオット!」

本当のパトリオットについて知りたい人は調べて下さい。
確か、迎撃ミサイルだったと思いますが、それ以外のことは知りません。
正直このテーマはむちゃぶりです。
なーんも思いつかなかったのでシェークスピアの戯曲風に仕上げました。


Music   ザップ ママ    アセンストリー・イン・プログレス 

 
update2011.1.27 PM24:00 
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第4回 「不況」について

ハロー。今日のテーマはヘルシンキにお住まいのPN「マネーゴーラウンド」さんから頂きました。どうもありがとう。

金は天下の回りもの、と昔から言いますが、これは経済学的にも正しいそうです。
昔、経済学の教授とお話をしたときに、さんざん議論を重ねた
後、どうすれば景気って向上するのかと問いかけたところ、「うーん、気分かなあ」とおっしゃいました。

つまり、我々がお金を使おうという気分になって、初めてお金が回り出し、景気がよくなるという論旨です。
もちろんこれ以外にも、たくさんの要素があって、マクロやミクロ経済学によっても違うだろうし、政治家のみなさんが知恵をしぼって考えていることでしょう。
でも、もし気分という要素があるのなら、マスコミの報道をもう少し考えた方がいいと思いませんか。テレビを観ても新聞を読んでも、あんまり明るい気持ちにはなりませんよね。
「オッケー!!!未来は明るい!!!今日もばんばんお金を使いましょう!!!
国民総江戸っ子宵越しの金はもたねえ法案可決!!!ニン!!(ピチ高野球部風に)」とか、報道できないもんかってできないよな。

でも、回っているのはお金だけじゃなく、水や空気もそうですよね。
わたくし、大事なものは、ぐるぐると回ってる感じがしてならないのです。
例えば、優しさとか。(笑)
優しさはともかく、親切心とか義侠心とか。
或いは逆に、悪意とかも回ってますよね。

怖いですね。

小さな花を一輪ずつ植えて。
それが咲いて種が実ったら、周りの人にあげて植えてもらう。
そのうち種を持ってくる人が後を絶たなくなる。

昼下がりのスタバで、キャラメルマキアートを「ちょっと甘過ぎ!」とか思う傍ら、そんな事を夢想する。

今日も寒いなあ。

music    エリック・サティ ピアノ・ソロ作品全集
     ジャン=イヴ・ティボーデ
 
update2011.1.26 PM9:00 
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第3回 「今さら言えない話」について

こんにちわ。今日のテーマは戸町にお住まいのPN「ハーブティーにミルク」さんから頂きました。
どうもありがとう。

今回の話ははっきり言って汚いです。食事中の方はご遠慮ください。

小学生の男子にとって一番罪深き事。
それは学校でうんこです。

「おい!鈴木(仮名)がトビラ(←トイレの個室の俗語。主に浦上地区で1970年代に使用されていた)に入った!」

CIA秘密文書並みのトップシークレットは、極めて強い伝播力を持ち、クラスはおろか学年中に伝えられる。

トビラ警備隊(ただのバカたち)はホウキやモップ持ち、現場に急行する。
俊敏な動きとコッコデショも霞む熱狂と興奮。
トビラの上下から、持参したモップの柄やらホウキやらが飛んでくる。
中には手に水をすくってトビラの上に投げる輩もいる。
鈴木はなすすべもなく祈るように雲竜型、あるいは不知火型で土俵入りを敢行しているはずだ。
警備隊(バカたち)は、因果応報という言葉をまだ知らない。

警備隊員の志望者は日に日に増え続ける。

もちろん、鈴木(仮名)も入隊した。

5年生6年生になると、隊員の数は全体の半数以上に膨れ上がる。

しかし、トビラに入れば隊員であろうとも容赦なしというところがシビアだ。

いつかは、誰しもトビラを開ける(当たり前だ)。聖子ちゃんが夏の扉を開けた様に。

そして、警備隊の攻撃を受けた後、僕たちは少しだけ大人になるのだ。

くだらない・・・



music 東京事変  三文ゴシップ 
 
update2011.1.25深夜 
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第2回  「男女の友情はありえるかについて」

ごきげんいかがですか?麗しいですか?何よりです!

先日、「ビフォア・サンライズ」という映画を観直しました。
私は気に入った映画や本を何度も再見再読するタイプで、この映画も5,6回は観てます。
あまり甘い恋愛映画は苦手なので、この映画も最初はパッケージを見て敬遠していました。
1995年の映画ですが、初めて観たのは4年位前だと思います。

観終わった後「wonderful!!!!!!!」とスタンディングオベーションをしたのを憶えています。
しかも、一人家の中で。こんな事は「パルプフィクション」とか「プライベートライアン」とか「死霊の盆踊り」以来でした

さらに、これには9年後に同じスタッフで作られた「ビフォア・サンセット」という続編があるのです。私はその足でレンタルDVDの店へ走りました。裸足で。ブラもせず。
で、観終わった後「bravoooooo!!!!!!!!」と叫び、座っていたソファを裏投げしました。

この映画の何が良いかと言えば脚本です。全編に渡ってリアルでキュートなな会話が繰り広げられます。
もちろん、演技も良いのですが、主役はあくまで「会話」です。
恋愛映画としてだけではなく、哲学映画(そんなジャンルはないけど)としても素晴らしく、特に続編では、二人の成長したところと、変わらないところが巧みに描かれていて、年齢を重ねて再開した二人の微妙な機微が上手く描かれています。

と、ここまでは落語で言うところの枕です。

今日の本題である「男女の友情は存在するか?」についてですが、エロ詩吟風に言えば、あると思います!ちなみにこのテーマは、杉並区在住PNフルチニストさんから頂きました。
どうもありがとう。

ただ、これは人を選ぶと思います。出来ない人は出来ないし、出来る人は簡単に出来るんじゃないでしょうか。一種の才能ですね。
でも、年を重ねれば重ねるほど、出来る様になるような気がします。
これを説明するとかなり長くなるので適当に察して下さい。

前述の会話の話ですが、これが「そっち」の男女の機微みたいなところに転がらずに、一個の人間として尊敬できたり、境遇なり体験なりが似ていてコミュニケーションが取れればいけそうな気がします。
いつ「そっち」に転がるかわからないという危険もありますけど。

男同士のそれは、まああきれるほど単純な世界で構築されています。
基本的に小学生位から変わってないです。
しかしながら、男の場合、今の社会構造から言えば、年を重ねるごとに友人は少なくなっていくそうです。
理由は社会学的見地からの引用とかで長くなるので再びカットしますが、察して下さい。
おばあさん達の集団はよくレストランとか色んなところで見かけますが、おじいさんの集団ってあまり見かけないですよね。
そういうことです。

女性の友情は、私にはよくわかりません!

ガールのみなさん!ガールズトークしてますか?
深夜やってるガールズトーク番組を目にすると時々、セックスピストルズを聴いていた若かりし頃の初期衝動つまり猛烈な怒りがこみ上げてくることがあります。
デップ(最近聞かんな、デップ)で髪をおったてて革パン履いてやろうかと思いますが、やらないところが私も大人になったなと感じるところでしょうか。


Music  ザ ローリングストーンズ  スティッキーフィンガーズ
     サンドパイパーズ    グァンタナメラ
 

 
update2011.1.24深夜
About ass

第1回 「告白」

みなさん、お元気ですか。
今日からこの場を借りて、エッセイを書くことになりました。
よろしく。バッファロ−=スプリングフィールド=ブックです。
通り名はぜひ「バッちゃん」でお願いします。

これは、つい先日管理人と会ったときに、ひょんな話題から、
「おう!じゃあ俺がエッセイでも書いてやろうか!しかも30日連続で!アハハハハ」
と、軽口をたたいた事から始まりました。
こう言った軽口や安請け合いは生来もので、相手が忘れてくれるのを待つか、
ヘヴィなヒップを上げてやるしかないのですが、今回は後者です。
管理人Oの催促は名編集者の様です。

最初にエッセイと書きましたが、これは他に言葉が見つからなかったからです。
タイトルをabout assとしたのも我々を取り巻く「何か」について書くという意味です。
「何か」についてはまだ全く考えていません。「これについて書け」というものがあったら、
匿名でもPNでもアバターでも旧姓でも源氏名でもいいので送ってください。
例えば、音楽について 宇宙の果てについて 動的平衡について AKB48について 
など、具体的にでも抽象的にでも構いません。恋ってなあに?とかね。
基本的にゆるーい雑談&駄ばなしです。

で、今日のテーマは「告白」です。

わたくしことバッファローは、(自分で名乗っておいて忘れそうになったので書いてみただけです)
今、告白という本を読んでいます。
今、DVDで絶賛発売中のあれです。松たか子の。
これって、まだ映画の方は観てませんが、周りの反応がくっきりと賛否両論なんです。
一般のみならず、評論家筋も真っ二つって感じで、観るのをとても楽しみにしています。
小説の方は、面白いです。まだ途中ですけど、確かに映画化に不向きな作品といった印象でしょうか。

あー、しかし今回のテーマ「告白」はこの小説についてではありません。

このエッセイを書き始めるにあたりまず自分のことを「告白」しようと思ったからです。

プロフィール

1966年ジンバブエに生まれる
スーパーインフレに巻き込まれ一斤3億ジンバブエドルの食パンを買いに行かされる。

趣味
音楽鑑賞とか(独りで)演奏とか 
映画鑑賞 
ジローラモと同じやつ
食べ歩きとか歩き食べ
散歩
読書
人間ウォッチング
妄想
マグカップコレクション
ラブ&ピース


食べ物についてはホントに好き嫌いないです。強いて上げれば刺身のツマ。
音楽は何でも聴きます。クラシックからヒップホップまで。聴かないのは、
演歌とかヘビメタくらいです。
映画も何でも観ます。洋画が多いです。
なんか、何でも、が多くて面白みに欠けますが、本も何でも読みます。
マンガから哲学書まで。
人間ウォッチングについては、浜屋前のウミノが最高です。
妄想はここではちょっと・・
新しいマグカップでコーヒーを飲むのが好きです。
アルコールがダメなので、煎茶もマグです。
ラブ&ピースは趣味なのか?

こんな感じで「告白」終了!

Music  ベートーベン 「ラズモフスキー」
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団